2002年12月1日

今年は特に紅葉が綺麗だったようです。当館の前にある数本の楓が真っ赤になり、何時ものことながら、紅葉狩りに行く暇もない私達に、これ見よがしと慰めて呉れている様です。あまりの綺麗さに思わずカメラを向けました。短い秋の終りに 散り急ぐ葉っぱたち、、、有終の美を飾って永い冬を迎え、再び春を待つ、、木々の営みに我が人生を思ってしまいます。

当館の仲居の一人が宴席の始まりのご挨拶で 「私は賞味期限が切れておりますけれ
ども、どうぞよろしくお願いします」 と申します。その途端お客様の間が和やかな雰囲気に変わります。ご挨拶に出た私にお客さまが「僕が今日が誕生日だと言ったら、賞味期限の切れたて言うお姉さんがこんな可愛いものをくれたよ」と嬉しそうに小さな花束を握っています。「この次来たときにもこのお姉さんに係りをやってもらいたい、、、」と仰います。女性の賞味期限て幾つなんだろう、、、といつも思います。私を含めて とうに期限切れの人ばかりが働いている職場です。その中で暫しの休息を求めていらっしゃるお客様に少しでも寛いでいただく、、、毎日異なったお客様に対応して、喜んでいただけたときの嬉しさ、、人生の辛酸をなめてきた人にしか出来ない仕事かもしれませんね。

有終の美を飾って散り行く時のことなど、考えないことにしましよう。一生 美なんて飾れないかも知れないけど、毎日走りまわってゆっくり老後を考える暇がないのです。今が青春かな?

大分県玖珠郡九重町宝泉寺温泉

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