2002年6月7日(金)

仕入れに出た若女将から「お母さん、今有田の陶器市が来ていてね、可愛いワイングラスを買いました」と弾んだ声で電話がありました。なるほど小さくてピンク色の陶器のグラスでした。食前酒用にピッタリと言うことになりました。丁度いい具合に前日に果樹園で収穫した小梅が15K位あり、それをホワイトリカーに漬けこんで自家製梅酒の出来上がりです。
  海苔瓶8本もあり、それを眺めながらの3ヶ月後はとても楽しみです。

それから1週間後は大粒の信濃梅の収穫適期がやってきました。大粒で青々として美しい梅の実が60Kも採れました。さあ、どうしようと皆で話し合った結果、この綺麗な緑色を生かして「青梅煮」にぴったりと言うことになりました。ところが誰もその作り方を知りません。市販のものは良く食べるけれど、手作りのものは昔食べた記憶がありました。そうだ!山光園の初代板前の猪口さんに聞いてみよう。

猪口さんは37年前山光園を辞めて以来、伊東や箱根の方で働いておられ、その間3、4回はお会いしていました。亡き祖母のお見舞いや仏様参りにも来てくれ、特に当時赤ん坊だった専務の子守をしてくれていて、懐かしがっておられました。私からの突然の電話に驚きながらも丁寧に教えてくれ、しばし昔の思い出話に花が咲きました。這い回る赤ん坊の腰に帯を結び、一方の端を自分の足首に結び、昼寝をしていたこと、当時まだ田んぼでお米を作っていたので稲刈りの手伝いをしたことなど。 「女将さん困った事があったら、直ぐ電話して下さい。力になりますから」と嬉しい言葉を貰い、とても元気が出てきました。
梅の実がとりもつ懐かしい人との再会でした。

大分県玖珠郡九重町宝泉寺温泉

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